ラブソング

あーあ、開いちゃった。結局開いて欲しい見て欲しい感想が欲しい、自己顕示がどーたらこーたらなんだなぁ。

先に書いておきますがここから先はマスターベーションの世界です。

極力個人的な解釈は避けましたが、多分多分に含まれています。

予めご容赦ください。想像の余地はまだまだあるのですが、

思いのほか時間がかかって疲れたので一先ずここまでにします。

明けましておめでとうございました。

 

「未来に期待出来ない時代だと感じているのですが、それでも僕らは生きて行かなければならないので、その根拠を歌いたかったです。自分を肯定するというのがamazarashiの歌の主眼だと思うのですが、その延長線上にある今の気持ちを歌った歌です」

「この曲では“愛こそ全て”と皮肉で歌っているのですが、僕自身は“愛こそ全て”というのはその通りだと思います。“お金を払えば愛は手に入れられる”と思い込ませようとしている社会の仕組みに対しての皮肉です」

amazarashi(Rooftop2012年6月号) - インタビュー | Rooftop

1A.

未来は無いぜ 陽も射さない 時代葬ったカタコンベ

 

射さない「陽」は比喩か、実際に何かに遮られているのか。陽すらも射さないと言っている。カタコンベはイタリア語で地下の墓所。「時代」の死体が地下に眠っている。

「時代」は死んだ。未来に期待出来ない時代である事を歌っていると思われる。

 

油田から昇る黒煙に 咳き込む妹微笑んで

西のバラックに配給を 取りに行った兄は帰らない

 

人物Aには兄と妹がいたが、兄はバラックに配給を取りに行ったきり帰っていない。

バラックは空地や災害後の焼け跡などに建設される仮設の建築物。戦争や自然災害などで生活物資が不足する場合における小売への販売制限に関する制度の配給だと思われる。妹は何故微笑んだのか?

 

「お買い求めはお急ぎを」 と
テレビだけが嫌に賑やかだ

 

テレビだけが賑やか。つまり他は寂しい。テレビはうるさいほど陽気によくしゃべる。テレビがあり、コマーシャルが流れているため、1941年以降のどこかの地か、架空の地。

 

2A.

満たされた時代に生まれた と大人は僕らを揶揄した
どこに安寧があるのだと
気付いた時にはもう遅かった

 

満たされた時代に生まれた と揶揄された「僕ら」は秋田ひろむ氏の世代か、兄と妹がいる人物Aの世代か。世の中のどこに平穏無事な場所があるのか?気付いたのは安寧が無い事。その時にはもう遅かった。何が遅かったのか、この後の不穏な煙の事だろうか。

 

不穏な煙が立ち昇り あれは何だと騒ぎ立てた
奴から順に消えて行った 今じゃ町ごと墓場だ

 

町で不穏な煙が立ち昇る。正体不明。前に出てきた油田から昇る黒煙は妹が咳き込むので、その黒煙が人体に有害だったのかも知れないが、不穏な煙が油田から昇る黒煙ならば、恐らくそれを見てあれは何だと騒ぎ立てない。消えて行ったは死んだということだろうか。町の住人は皆死に、町中墓だらけになった。

 

1B.

愛すら知らない人が 居るのは確かだ
それを無視するのは何故だ
それを無視するのが愛か?

 

タイトルが「ラブソング」なので、恐らく「愛」がキーワードになる。

 

1 親子・兄弟などがいつくしみ合う気持ち。また、生あるものをかわいがり大事にする気持ち。「愛を注ぐ」

2 異性をいとしいと思う心。男女間の、相手を慕う情。恋。「愛が芽生える」

3 ある物事を好み、大切に思う気持ち。「芸術に対する愛」

4 個人的な感情を超越した、幸せを願う深く温かい心。「人類への愛」

キリスト教で、神が人類をいつくしみ、幸福を与えること。また、他者を自分と同じようにいつくしむこと

仏教で、主として貪愛 (とんあい) のこと。自我の欲望に根ざし解脱 (げだつ) を妨げるもの。

最後の行は反語表現に見えるので、「愛」すら知らない人を無視するのは「愛」ではないという主張。わからへん。

 

1サビ.

ATM 電気椅子 ストレルカとベルカ 紙幣と硬貨
愛こそ全て
再来世と来世 社会性 人の指の首飾り 花飾り
愛こそ全て 信じ給え

 

様々な言葉の羅列。ATM 電気椅子(U音) ストレルカとベルカ 紙幣と硬貨(A音) 再来世と来世 社会性(I音)で韻を踏んでいる。最後には信じ給えと目上の者から目下の者へ信じる事を命令している。信じなければならない事は、「愛こそ全て」か。これが秋田ひろむ氏によって皮肉であると語られている。神からリスナーにだろうか。リスナーって日本語で何て言うんだろうね。

電気椅子は死刑執行具。ストレルカとベルカは地球軌道を周回して無事帰還した初めての生物。人の指の首飾りは釈迦の弟子アングリマーラが作ったと言われる物。

 

3A.

土砂降りの雨の中を 傘もささないで歩いた
「傘が無い」と口ずさむけど

むしろ傘を買う金が無い

 

「傘が無い」と口ずさむ。井上陽水の「傘が無い」の事と思われる。

傘が無いと言うよりはむしろ傘を買う金が無いと言ったほうが適切だ、と。土砂降りの雨の中を傘もささない人間が何故走らないで歩いたのか?この後の行から舞台は日本になっている。極貧で傘すら買えないという状況は考えにくいので、土砂降りの雨が何かの比喩で、傘はその土砂降りの雨から身を守るためのモノと思われる。

 

狭いアパートに戻っても 惨めでまた死にたくなった。

 

アパートは和製英語なので惨めでまた死にたくなった場所は日本。2番から舞台が日本に変わっていると思われる。戻っ”ても"と、"また"死にたくなったという言葉。"また"に関しては、以前も死にたくなっているという事。戻っ"ても"は 1.戻ったとしても 2.戻ったにも関わらずが考えられる。前の歌詞の繋がりを考えると、土砂降りの雨の中を 傘もささないで歩き 狭いアパートに戻ったとしても 惨めでまた死にたくなった といった所だろうか。狭いアパートに暮らす人物は、土砂降りの雨の中傘を買う金もなく、惨めでまた死にたくなる。死に"たい"なのでこの人物には自殺願望がある。

 

「お買い求めはお急ぎを」 と
テレビだけが嫌に賑やかだ

 

流れているのはアパートの中か、街中か、本当に流れているのか。

 

2B.

夢すら持てない人が 居るのは確かだ

それを歌にしては駄目か? それを無視するのが歌か?

 

1番同様反語表現と思われる。夢すら持てない人を歌にしては駄目か、いや駄目ではない。夢すら持てない人を無視するのが歌か、いや歌ではないという主張。歌によって夢すら持てない人の状況は改善されるべきであるという主張。

 

 

2サビ.

資本主義 ノンフィクション フィクション

個室ビデオ 虚無 人生回顧

愛こそ全て
シグナルとシグナレス 始発電車 自殺
唄うたいと商業主義
愛こそ全て 信じ給え

 

シグナルとシグナレス」は宮沢賢治の短編童話。本線の信号機シグナルと、軽便鉄道の小さな腕木式信号機シグナレスの、淡く切ない恋物語。商業主義は、利潤(利益)を最大化しようとする傾向。金銭的利益を得ることを第一とする考え方。他のあらゆる価値よりも営利(利益額)を最優先させる考え。営利主義とも。

 

1C.

未来には期待しないよ 息も出来ないよ
夜の闇の中 不安で眠れない
愛されるだとか 愛するんだとか
それ以前に僕ら 愛を買わなくちゃ

 

未来に期待出来ない時代についての話。再び「僕ら」。ここで人物Aの話をするとは考えにくいので、秋田ひろむ氏の世代を「僕ら」と呼んでいたのではないかと推測される。僕らは愛を買わなくちゃ(ならない)。「愛」は必要なものである。


消費せよ 消費せよ それ無しではこの先
生きてけない
消費せよ 消費せよ それこそが君を救うのだ

 

消費とは欲求を満たすために財・サービス(商品)を消耗することを指す。「愛」を財・サービス(商品)を消耗して買えということだろうか。"それ"は恐らく「愛」。「愛」無しでは未来に期待できない時代に生きてけない。「愛」こそが君を救うのだ。「君」はリスナー。

 

3サビ.

社会性不安 買春 輪廻転生 ラブソング ラブソング
愛と平和 無銭飲食 墓石
愛こそ全て

 

社会性不安障害は、愚かに見えないかとか、場に合っていないのではとか、他人に辱められることに強い不安を感じるために、社交状況を避けたり、耐えていることによって、相当な苦痛があるとか生活に重大な支障のあるという精神障害である。

 

自動小銃 生命保険 物欲 ビデオゲームと人殺し
愛こそ全て

 

自動小銃第二次世界大戦から取り入れられた。ビデオゲームは秋田ひろむ氏が好きなモノ。俺も好き。

 

大サビ.

急いで買いに行かなきゃ 誰よりも多く買わなきゃ
奪ってでも手に入れなきゃ
愛を買わなくちゃ

 

「愛」を買わなくちゃならない。何故か。「愛」こそ全てだからだろうか。「愛」は奪い合う物で、複数手に入れられる物。

 

お金を払えば手に入る「愛」とはなんだろうか。

 

「唄うたい」で常用漢字ではない「唄」を使っている。2Bでは「歌」を使っている。気にするほどの事では無いかも知れないが、google検索では仏徳を称える「唄(バイ)」という物がひっかかった。釈迦の弟子アングリマーラ。この後出てくる輪廻転生。仏教色を感じる。ただ「カタコンベ」はキリスト教